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朝日杯FS・G1」(18日、阪神)
目下2戦2勝の
レッドアンシェルが、無敗のG1戴冠をもくろむ。栗東CWで行われた最終追い切りでは、前走時以上の落ち着きと、上々の反応を示して好仕上がりをアピール。2カ月ぶりの実戦となるが、王座奪取に向けて視界は良好だ。なお、枠順は16日に確定。馬券は17日に前日発売される。
無敗で王者の座をつかむ。2戦2勝の
レッドアンシェルは15日、栗東CWで加藤(レースはシュミノー)を背に単走追い。馬なりで5F68秒1-38秒2-12秒6をマークした。「もみじSの最終追い切りよりも力をつけていると感じた。フォームが素晴らしい」と加藤は満足げ。動きを見守った庄野師も「しまいを促す感じ。(5F)68秒で、ラスト1F12秒5ぐらい、と。ぴったり」と注文通りの内容に笑顔を見せた。
調教でトレーナーが注視したのは2点だ。「
テンションが一番難しい。そこが課題」。新馬戦、もみじSの2戦で気性面の若さをのぞかせただけに、中間の調整からリードホースをつけるなど工夫。それが功を奏し、この日も調教に向かう地下馬道を何事もなく通行した。「馬場にもゆったりと入れた。今回の方が落ち着いている」。ホッとした様子を見せ、本番への手応えをつかんでいた。
もう1点は3コーナー付近。「加速する時の動きがすごくいい。ピッチ走法で回転を上げていた馬だったけど、ス
トライドが伸びた」と短期間で走法が変わったことを強調。「腰の甘さを補える体幹の強さが、この馬の良さ」。2戦で見せた瞬発力にも直結する、秀でた武器に胸を張った。
1500メートル、1400メートルで他を圧倒。今回は初のマイル戦だが「デビュー時からマイルでもと思っていたし、ここが目標だったから」と指揮官。3連勝に向けて、勢いをさらに加速させる。
提供:デイリースポーツ