「
有馬記念・G1」(25日、中山)
文句なしだ。
マリアライトが完璧な仕上げでラストランへ挑む。
現役最後の追い切りは21日、いつものように美浦Wで行われた。調教パートナーの池内助手を背に単走。素軽いフットワークで直線へ向くと、ほとんど手綱を動かすことなくゴール板を駆け抜けた。
5F69秒1-39秒5-13秒4のタイムに、引き揚げてきた同助手からは思わず笑みがこぼれた。「“ある程度テンに出して、直線は馬の気分を重視して”の指示。いい感触でしたよ」とうなずいた。既に中間は3本の併せ馬を行っており、大一番へ向けて予定通り。調整に抜かりはない。「寂しいけど、ここまで本当に頑張ってくれました。いい状態で行けます。もうひとつタイトルを獲らせてあげたいですね」と力を込めた。
久保田師も思いは同じだ。「中山の2500メートルは、大きなところへ行きたいというきっかけをつくった舞台だからね」と言う。昨春2連勝で一気にスターへの道を歩み始めたが、3馬身差で完勝した
潮来特別の内容に、指揮官は今の姿を想像したようだ。
今年と同じ大外枠だった昨年の
グランプリは、12番人気で0秒1差の4着。「前走(6着)は運がなかったが、ダメージもなく順調に来られた。記憶に残るレースにしたい」。
宝塚記念に続く、
グランプリ制覇へムードは高まっている。
提供:デイリースポーツ