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有馬記念・G1」(25日、中山)
ヤマカツエースは21日、栗東CWで視界不良の中、追い切った。走り終えてモヤの中からようやく姿を現すと、池添は馬の背中で何とも言えないうれしそうな笑顔を浮かべていた。そしてこう言った。
「単走でほとんど馬なりでしたが、本当に良かったですよ。最後は11秒台が出ていると思います。ずっと追い切りにまたがってきましたが、今年一番なのは間違いありません」
天皇賞・秋は15着と大敗したが、前走の
金鯱賞では大外一気をやってのけた。もろさと強さを併せ持つ重賞4勝馬。真のエースになれるかどうかが問われるのが今回の一戦だ。
「器としては十分に通用すると思っています。距離面だけはやってみなければ何とも言えませんが、以前よりも折り合いがつくようになっているので」と確かな手応えをつかんでいる。
有馬記念を過去3勝し、勝ち方を知っている名手が父の池添兼師に「使ってほしい」とリク
エストした。「チャンスはあると思っていますからね」と不敵につぶやき、難敵に
アタックする。
提供:デイリースポーツ