「
京都金杯・G3」(1月5日、京都)
目下2連勝中の
アストラエンブレムが、新年一発目のタイトルをつかみ取る。そもそもデビュー当時から能力を高く評価されていた一頭。重賞は3・4・4着と善戦止まりだったが、来年をブレークの年とするべく、陣営も気合が入っている。
近2走とも好位から抜け出す危なげない競馬でV。条件戦では力が違うと言わんばかりの強さを見せつけた。快勝後は間隔をあけ、ここ一本に狙いを定めて10日に帰厩。小島茂師は「状態はいい。今までより早めに帰ってきたことで調整もしやすかった」と仕上げに胸を張る。
ただ、課題は淀への輸送。今年の
シンザン記念は直線の伸びを欠き4着と、本来のパフォーマンスを発揮できなかった。指揮官は「輸送をすると体が減って背中に疲れが出てしまう」と悩みを明かす。そこで、今回はレースの2日前(1月3日)に競馬場へ移動。「その方が背中の具合がいいし、カイバも食べる」。工夫を凝らして弱点をカバーする。
関東馬は12月に行われた平地重賞11レース中8勝をマーク。小島茂厩舎も師走は7勝の固め打ちだ。まさに流れは来ている。東風に乗り、重賞初タイトル奪取といく。
提供:デイリースポーツ