2015年に37年ぶり史上12頭目となる北米3歳3冠を達成し、2016年春にケンタッキーの
アシュフォードスタッドで種牡馬入りしたアメリカンフェイローの、初子誕生のニュースが聞こえてきた。
3冠馬にとって初めての産駒となったのは、3日の0時30分にケンタッキーの
ブルックデイルファームで誕生した、母
カカドゥ(その父
ティズウェイ)の牡馬だ。
カカドゥ自身は現役時代、1戦0勝の成績に終わった馬だが、2歳年上の半兄に、G2・アリシバS(d8.5F)など4つの重賞を制した他、G1・ク
ラークH(d9F)2着、G1・
ジョッキークラブGC(d10F)3着などの実績を残したプロトニコがいて、更に
カカドゥの祖母
ワイルドスピリットが、チリの
年度代表馬で、北米に移籍後にもG1・ラフィアンH(d8.5F)を制した名牝という、活気あるファミリーの出身だ。
母
カカドゥにとっても初めての産駒となった牡馬について、
ブルックデイルのフレッド・セイツ氏は、「非常に魅力的な仔馬だ。柔らかなところなどは、父親に似ていると思う」とコメントしている。
種付け料20万ドルで供用された2016年の春、208頭に種付けを行ったアメリカンフェイロー。
ソングバードの母アイヴァナヴィナロット、
アイルハヴアナザーの母アーチスギャルイーディス、ボディマイスターの母
アンタッチト
タレント、アンクルモーの母プレイヤマヤらがアメリカンフェイローを受胎中で、産駒の誕生が待たれている。
(文・合田直弘)