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シルクロードS・G3」(29日、京都)
さらなる進化を遂げた。今季初戦を迎える
ソルヴェイグが25日、栗東坂路で最終リハ。ラスト1F11秒8の切れ味を発揮し、万全の仕上がりをアピールした。3歳で臨んだ昨年の
スプリンターズSでは、強豪相手に見せ場十分の3着。今春はここで弾みをつけ、野心を持ってG1獲りをもくろむ。
寒波襲来。凍てつく寒さのなか、今季初戦を迎える
ソルヴェイグが栗東坂路に姿を現した。畑端(レースは
M.デムーロ)を背に単走で追われ、しまい重点に4F54秒1-38秒8-11秒8をマーク。
ゴーサインにしっかりと反応し、ラスト1Fは切れに切れた。
動きを見守った鮫島師は「良かったんじゃないかな。テンから15-14で入って、しまいを伸ばす形で。ちょうどいいと思う」と内容に合格点。通過ラップはテンから15秒3-14秒3-12秒7-11秒8。ラスト2Fでギアが入ってからの伸び脚は素晴らしかった。
全休明けの24日に、勢い余って15-15を計時。その分、直前はテンをセーブしたが「あの馬にしたらへっちゃら。きのうの計量で482キロ(前走時は460キロ)あったし、体が大きくなってふっくらとしている」とうなずく。イキのいい4歳馬。決してオーバーワークにはならない。
前走の
スプリンターズSでは、強豪相手に互角の走りを披露。だが、担当の松浦助手にとっては心残りの一戦だ。「体がガリガリ。輸送がこたえてしまった。しんどかったと思う」。それでいて僅差の3着。当然、今年に懸ける期待は大きい。
休養を挟んだ今は、見違えるほど体つきが良くなった。仕上げ人は「いい筋肉がついた。20キロほど増えているが、体はまだ増えていいぐらい。精神面も成長。去年が“女の子”なら、今は“仕事ができるOL”って感じ。初戦から楽しみ」と笑顔。強い4歳世代が、ス
プリントでも猛威を振るう。
提供:デイリースポーツ