「
根岸S・G3」(29日、東京)
自信は確信へと変わりつつある。
チャンピオンズCはあと一歩で馬券圏内に届く4着。地力強化を示した
カフジテイクが、いよいよ重賞初制覇へ挑む。
25日、栗東坂路での最終追い切りは、僚馬
メイショウコモレビ(3歳未勝利)をリードする形から4F53秒6-12秒6の時計を出し、最後まで軽快なアクションで駆け抜けた。「先週の段階で、ジョッキーが騎乗してしっかり追って仕上がっていますからね。けさは無理をさせてはいませんが、いいリズムで坂を上がってくれたと思いますよ」。青写真通りのメニューを消化し、湯窪師は目を細めた。
ダート最高峰の舞台で、勝ち馬
サウンドトゥルーに次ぐ上がり3F36秒0をマークし、わずか0秒2差に食い込んだ。その後、
東京大賞典を勝つ
アポロケンタッキー、昨年の
フェブラリーS1、2着馬
モーニン、
ノンコノユメには堂々先着し、一線級相手でも互角に戦えることを広くアピールした。
「昨年の6月に東京(夏至S)で勝ってから力をつけた感じですね。前走後もずっといい状態を保っているしこの時季とすれば毛ヅヤもいい。ここは次へ向けての賞金加算をしたいね」と指揮官は力を込める。
東京ダート1400メートルは2戦2勝。師の言葉を借りれば「最も力が出せる条件」だ。もちろん、ここで結果を出せば、
フェブラリーSでの有力候補に躍り出ることになる。明けて5歳。充実期を迎えた上がり馬が、得意の舞台でさらなる飛躍への一歩を踏み出す。
提供:デイリースポーツ