土曜日に行われる3歳牝馬による重賞、
クイーンC(GIII・芝1600m)に、美浦から出走する注目馬について、関係者に話を聞いた。
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フローレスマジック(牝3・美浦・
木村哲也)について、木村調教師。
「前走の
アルテミスS(GIII・2着)後は放牧に出て、牧場でもしっかり乗っていました。前走から20キロほど増えていて、減っていた体も戻ってきています。先週水曜日と日曜に時計を出して、今週(2/8)は3頭併せの追い切りでした。追い切るごとに動きの質が上がっています。若い牝馬ですから、前走後に休めたのもプラスでしょう。まだ若さもあって血統的にもこれから良くなると思いますが、現時点での能力は高いですね。先に繋がる競馬ができればと思います」
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アエロリット(牝3・美浦・
菊沢隆徳)について、菊沢調教師。
「今週は坂路で良い動きでした。体は少し締まってくるのではないかと思います。前走(
フェアリーS・GIII・2着)のように、休み明けでレースに向けて仕上げていくのはきついところもありました。今回は1度使って短期放牧でリフレッシュをして、このくらいの間隔で競馬に使いますが、この馬にとっては仕上げやすかったです。不器用なところがあるので、中山よりも東京の方が合っていると思います。
桜花賞に出走させたいので、1600mにこだわっています。前向きさとスピードを生かした競馬をしてほしいですね」
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ハナレイムーン(牝3・美浦・
堀宣行)について、森調教助手。
「昨年11月の新馬戦に勝った後は放牧に出て、帰厩後はここを目標に順調に乗り込んでいます。休み明けですが、追い切りの動きも良くて仕上がりも良さそうです。飼い葉食いは相変わらずで、もう少し食べてくれればと思います。馬体重は今週火曜日の時点で427キロで、恐らく新馬戦と同じくらいの目方になるでしょう。もうひと回り体がフックラするのが理想ですが、現状ではまずまずではないかと思います。
男馬に比べて若干控えた調教ですが、追い切りはしっかりやっています。あとはキャリア一戦で、まだ強いメンバーと当たっていないのがマイナスではありますが、素質はヒケを取らないと思います」
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コマノレジーナ(牝3・美浦・
菊川正達)について、菊川調教師。
「先週は併せ馬でしっかり負荷をかけているので、今週(2/8)は単走で無理せず息を整える程度の追い切りでしたが、動きは良かったです。中間も順調ですし、1度使った上積みもあります。
テンションが上がりやすい血統なので、そのあたりを注意してやってきましたが、我慢ができていて精神面はうまくいっています。体の維持もできていますね。走る馬なのは間違いないと思いますが、キャリアが浅いので、東京でどういう競馬ができるかですね。重賞でどこまでやれるか楽しみもあります」
(取材・写真:佐々木祥恵)