「
フェブラリーS・G1」(19日、東京)
思いは届く。
根岸S覇者
カフジテイクと再タッグを組む
津村明秀騎手(31)=美浦・フリー=が、G1初勝利に意欲を見せる。初騎乗時にその末脚にほれ込み、活躍を予感させた逸材と挑む頂上決戦。手にしたチャンスを、きっちりとモノにする。
好機は逃さない。
根岸Sの勝利で有力候補に急浮上した
カフジテイク。騎乗予定だった福永の負傷により、指名されたのが津村だ。
テン乗りだった4走前をV。その後は
武蔵野S3着、チャンピオンズC4着と上位争いに加わった。「初めて乗った時に末脚がすごいと思ったし、大きいところを狙える感触をつかんだ。初めての感覚でした」と過去3戦を振り返る。
乗り代わりになった
根岸Sは後方一気の末脚で快勝。この時、どんな思いだったのだろうか。「悔しかったけど、福永さんはさすが、と思った。こうやってチャンスがもらえたことを、うれしく思います」。外から見る
カフジテイクに、能力の高さを再認識。ただ、コンビ復活を喜んでばかりはいられない。「このチャンスを生かせるかでこの先のジョッキー人生が変わってもいい。G1を勝ちたくてジョッキーになったので。この馬の決め手はよく分かっているし、うまくエスコートして思い切って乗るだけ」と自らを鼓舞した。
これまでに重賞は9勝しているが、G1は20戦して未勝利。昨年のチャンピオンズCと09年
スプリンターズS(
アイルラヴァゲイン)の4着が最高で、12年阪神JFでは2番人気に支持された
サンブルエミューズで8着に敗れた苦い経験もある。「プレッシャーはありますけど、なかなか味わえないこと。緊張をプラスに変えたい」。夢のG1ジョッキーに-。思いの全てをぶつける。
提供:デイリースポーツ