「
アーリントンC・G3」(25日、阪神)
反撃態勢だ。朝日杯FS8着以来の
レッドアンシェルが、ひと息入れて心身ともにリフレッシュ。阪神開幕週に照準を定め、順調な仕上がりを見せている。前走だけで見限るのは早計。仕切り直しの一戦を制し、再び存在感を示す。
大人びた走りで新馬-もみじSを連勝。好メンバーが集った朝日杯FSでも4番人気の支持を受けた
レッドアンシェルだったが、結果は直線で息切れして8着に敗退。G1の雰囲気にのまれたのか、この馬らしさが見られなかった。
牡馬としては線の細いタイプだけに、14キロの馬体増はいい傾向。だが、キャリアの浅い若駒らしく、初の阪神コースに戸惑ったようだ。「パドックから馬場入りまで、地下道が長いこともあって、馬が
パニック状態になっていた」と庄野師。レース前に体力を消耗したことが、スタミナ切れにつながった。
レース自体は「楽にいい位置を取れた」ように、センスの良さをのぞかせた。しかし、3角で「他馬にぶつけられてエキサイト」したことが致命傷に。直線も、外からかぶせられて前が狭くなる場面。キャリア不足が敗因と言えるが、不運が重なったことも確かだ。
ここは仕切り直しの一戦。帰厩後はコースで丹念に乗り込まれ、ひと追いごとに素軽さがアップ。「順調です。体が増えていても成長分。気持ちで走れる馬ですからね」と仕上げに太鼓判を押す。朝日杯FSで先着した
アメリカズカップ(9着)と
ダンビュライト(13着)は、次戦の
きさらぎ賞で1、3着。2度目の阪神&G3ならば巻き返しの余地は十分ある。
提供:デイリースポーツ