「
中山記念・G2」(26日、中山)
またまた、ミルコだ-。前日に4週連続JRA重賞Vを決めたM・デムーロが、初コンビを組んだ3番人気
ネオリアリズムを、昨夏の
札幌記念以来となる重賞2勝目へと導いた。重賞初挑戦となった8番人気
サクラアンプルールが2着に奮闘し、7番人気の
ロゴタイプが3着。1番人気
アンビシャスは4着、2番人気
リアルスティールは8着と敗れた。
勢いは止まらない。前日に
アーリントンCを
ペルシアンナイトで制したM・デムーロが、今度は初タッグの
ネオリアリズムを駆り、並み居るG1ホースたちを撃破した。
最内枠から絶好のスタートを決めると、すぐに好位の2、3番手を確保。序盤こそ行きたがる相棒を懸命になだめながらだったが、向正面ではピタリと息が合った。「考えていた通りの競馬ができたよ」と鞍上は涼しい顔。直線では「すごい切れ味だったよ」と振り返る抜群の加速力で急坂を駆け上がり、最後は手綱を押さえる余裕のVだった。
昨年の
ドゥラメンテに続くレース連覇を決めただけでなく、1年前と全く同じ過程で4週連続重賞Vを達成。2月だけで重賞5勝と手がつけられない。「絶好調!でも、去年もそんな感じでいったら騎乗停止になったからね」と気を引き締める。
馬主のキャロット
ファーム・秋田博章取締役は「以前は背腰の弱かった馬が、ここへきて充実してきたね」と満面の笑み。昨夏の
札幌記念では、
モーリスを破って重賞初V。「あの時はまぐれと思われたかもしれないけど、きょうの勝ちっぷりを見たら、もう本物だね」とご満悦だ。
秋田氏は注目の次走には
ドバイターフ(3月25日・UAEメイダン)、
大阪杯(4月2日・阪神)、クイーンエリザベス2世C(4月30日・香港シャティン)と3つのG1を選択肢に挙げた。2度目の“大物食い”を果たした6歳馬が脇役から主役へ。この春の
ビッグタイトル奪取が現実味を帯びてきた。
提供:デイリースポーツ