調教師転身のため26日、騎手引退の日を迎えた
武幸四郎騎手(38)=栗東・フリー。JRA史上最短記録となるデビュー2日目の重賞勝利から20年、注目された最後の重賞騎乗・
阪急杯は10着、ラス
トライドの最終レースは9着に敗れたが、長身を生かしたフォームでファンを沸かせた。
セレモニーではファンの声援や、関係者の拍手に包まれた。騎手仲間から胴上げの祝福を受け「最高の形で騎手人生を終えられました。きょう乗っていても馬から教えられたこともあり、その繰り返しの20年でした」と振り返った。
“名人”の遺伝子を受け継ぎ、“天才”を目標に歩んだ幸四郎は、JRA通算9121戦693勝(うちG1・6勝を含む重賞28勝)でステッキを置く。「(最終レース後)馬を止めて帰る時、もう二度とないんだ…と思った。やり切ったし、幸せです。父がいてくれたらとは思うけど、いつもは来ない母さんが最後に来てくれたので。良かったんじゃないですか」。厩舎開業は来年以降を予定。昨年、亡くなった父の遺志を継ぎ、次のステージへと活躍の場を移す。
提供:デイリースポーツ