「
チューリップ賞・G3」(3月4日、阪神)
あどけなさを残しつつ、
シンデレラロードを一気に駆け上がった2016年。
ソウルスターリングは3戦無敗でJRA最優秀2歳牝馬を獲得。3戦の中で2着馬との最大差は1馬身3/4。着差に派手さはないが、レース内容は圧巻の一語だ。
7月の札幌で迎えた新馬戦は、2着馬をきっちり競り落とす勝負根性を見せ、2戦目のアイビーSでは
アーリントンCを勝った
ペルシアンナイトを楽に振り切る圧勝劇。3戦目の
阪神JFは、ルメールとのコンタクトも完璧で内枠を最大限に生かし、追いだしを待つ余裕を見せながら横綱相撲で頂点に立った。
父
フランケル、
母スタセリタで合わせてG1・16勝。生まれた時から輝きを放ってきた。第1章はそれに恥じぬ完璧なストーリー。そして今回が17年の始動戦。陣営は22日の1週前追いに美浦Wを選択。3頭併せを見る形で、馬なりながら軽快な走りを見せた。
手嶋厩務員は「まだやんちゃな姿を見せる時もあるけど、精神的にも馬体的にもずいぶん成長している。いい感じですよ」と表情は明るい。
大人びた姿で幕が明ける第2章。新興勢力も既成勢力も完膚なきまでに打ち負かし、桜の女王への足掛かりとしたい。
提供:デイリースポーツ