「
チューリップ賞・G3」(3月4日、阪神)
桜の権利獲得を、虎視たんたんと狙うのが
紅梅S2着馬
エントリーチケットだ。これまで4戦4連対と崩れないタイプ。使われるごとに状態も上昇しており、さらなる上積みも見込めそうだ。今回の前評判はそれほど高くないが、刺客として“2強”に食い込むことができるか。
安定感と状態の良さを生かして、桜の権利奪取へ。これまで4戦4連対と堅実な成績を残す
エントリーチケットが、本番出走の資格を得られる3着以内を狙い、前哨戦に挑む。前走の
紅梅Sは惜しくも2着だったものの、オープンでもやれるメドは立てた。今回が重賞初挑戦で、相手はトップクラスだが、宮師は十分にチャンスがあると踏んでいる。
「前走は自分から動いていったし、悪くないレースだった。自分でレースをつくれるタイプだから、大崩れはしない。相手は強いけど、自分の競馬ができれば」と望みを持っている。その証拠に、今回に比べれば相手関係が楽になるフィリーズRや
アネモネSではなく、あえてここを選んだ。「この距離で新馬を勝っているからマイルは大丈夫。それに具合がすごくいい。カイ食いがいいし、いい状態だよ」。目下の出来の良さもトレーナーの背中を押している。
宮厩舎で
チューリップ賞といえば、07年に3着に入った
レインダンスがいる。あの時は1番人気
ウオッカ、2番人気
ダイワスカーレットの名牝2頭による一騎打ち。今回も
ソウルスターリング、
リスグラシューの2強対決が注目されており、ムードはよく似ている。「今回で力が分かるだろう。権利を取りたいね」と本番を見据えた指揮官。10年前のように伏兵ながら上位に食い込み、
桜花賞の“
エントリーチケット”をゲットしてみせる。
提供:デイリースポーツ