昨年の2歳女王
ソウルスターリング(牝3・美浦・
藤沢和雄)が、阪神競馬場で行われる
チューリップ賞(GIII・芝1600m)で始動する。追い切り後、藤沢師に話を聞いた。
「前走の阪神JF(GI・1着)時は輸送もあって体が減っていましたが、今回は放牧先から20キロくらい増えて戻ってきました。単純に計算しても、10キロほど成長しています。馬も良くなっていますし、全体的に大きくなりました。飼い葉を良く食べてグングン大きくなった
ダンスインザムードほどではないですけど、この馬も確実に成長しています。それにこの馬は早い時期からレースに出走できましたし、健康な馬ですよ」と藤沢師は肉体面での充実振りに自信をのぞかせた。
成長したのは肉体面だけではない。「昨年、札幌、東京、阪神と使ってきた時は、結構気が乗っていましたが、今はこの時期の牝馬にしては落ち着きがありますね」。師が言うように精神面にも進境が見られる。
トレセンに帰厩してからも順調そのもの。今朝(3/1)、ウッドチップコースで併せ馬の追い切りを消化している。「行きたがる面があるので、ゴール前で
サトノアレスと並べる形にしました。間隔はあきましたけど、予定通りですし動きも良かったです」と2歳女王の仕上がり具合に、師は満足気な様子だった。
(取材・写真:佐々木祥恵)