「
弥生賞・G2」(5日、中山)
京都2歳Sを制して以来、3カ月半ぶりとなる
カデナは1日、福永を背に栗東坂路を単走。軽快な脚さばきで4F54秒4-38秒9-12秒8をマークした。時計こそ目立ったものではなかったが、始動戦に向けて仕上がりは上々だ。
鞍上は「きょうはしまいを伸ばした感じ。イメージ通りの時計だし、
リラックスしていて落ち着いている」と笑顔で好感触を伝える。「リズム良く、跳ねながら走っていたね。
トライアルに出す仕上げとしては思惑通りだよ」と大きくうなずいたのは中竹師。実戦に向けて「休み明けだから気負わないでほしい。今回は折り合いがついて流れに乗って走れれば十分」とポイントを挙げた。
先月5日の
きさらぎ賞で落馬負傷したユーイチはスピード復帰を果たす。調教復帰した先週末以降、
カデナにまたがり、精力的にコンタクトを取ってきた。「自分から積極的に関われることに“やりがい”と“責任”を感じている」と口元を引き締める。トレーナーも「あれだけの乗り役。言うことないよ」と絶大な信頼を寄せる。
舞台は初の中山。「跳びが大きくフォームが低いから、(舞台が)合うとは言い切れない。でも自分の得意な条件でしか走れない馬にはなってほしくない。どんな走りをするか楽しみ」とユーイチ。百戦錬磨の鞍上から並々ならぬ情熱を注がれた素質馬が、クラシックの主役に躍り出る。
提供:デイリースポーツ