3着まで皐月賞(GI)の優先出走権が与えられるスプリングS(GII・芝1800m)に美浦から出走予定の注目馬3頭が、最終追い切りを消化した。追い切り後の関係者のコメント。

■アウトライアーズ(牡3・美浦・小島茂之)について、小島調教師。
「前走のひいらぎ賞(2歳500万下・1着)は力で押し切ってくれましたし、この馬の能力を出してくれたと思います。前走出走した上位馬はその後勝っていますし、やはりこの馬も力があると思いました。敏感な馬で気負うところがありますので、負荷をかけながらも気負わないように調整をしてきましたが、うまく来ています。

　今日の追い切りでも、最後に他の厩舎の馬がスーッと近くを走ってきましたが、力まず落ち着いていました。今回は相手が強いですけど、この馬も良い状態で出走させられます。血統的に短めの距離が合っているように思いますが、2000mの未勝利戦に勝っていますし、皐月賞を目標に考えていますので、1800mのここで良い競馬をしてほしいですね」

■ウインブライト(牡3・美浦・畠山吉宏)について、松岡正海騎手。
「前走(若竹賞・3歳500万下)は仕掛けが少し早くなりましたが、しっかり最後まで走ってくれました。先週、終いビシッとやっていますので、馬に気持ちが入ってきた感じです。思ったよりも晩成という印象がありますし、無理をしない感じでの仕上げです。底をまだ見せていませんし、今回も相手云々より、自分の競馬を固めていくことが大切だと考えています」

■エトルディーニュ(牡3・美浦・小桧山悟)について、芝崎調教助手。
「前走(共同通信杯・GIII・2着)後は在厩で調整してきました。切れるタイプではないので、コーナーが4つの中山1800mも合いそうですし、右回りも大丈夫だと思います。今日の追い切りはいつも通りの動きでしたし、雰囲気も変わらず順調です。ここまでコンスタントに走っていますし、正攻法の競馬をしてどこまで頑張ってくれるかでしょう」

　なお昨年の2歳チャンピオンのサトノアレス(牡3・美浦・藤沢和雄)は、明日(3/16)追い切り予定。

(取材・写真：佐々木祥恵)