「
スプリングS・G2」(19日、中山)
中山では負けなしの
アウトライアーズが絶好の動きを見せた。美浦Wでの3頭併せでは15日、先行する2頭を追走し、1頭には半馬身先着するなど好調ぶりをアピール。2走前に接戦を演じた2頭がいずれも重賞を制覇。
皐月賞権利獲りへ万全の態勢が整った。
中山は2戦2勝。
アウトライアーズが絶好の動きを披露し、万全の態勢で2歳王者に挑む。前2頭を1秒8追走から直線3頭併せ。馬なりのままス
トライドを伸ばし、中
スプリングキャロル(4歳500万下)と併入し、外
プラウドデイ(3歳未勝利)には0秒1先着した。
自ら手綱を取って感触を確かめた小島茂師は「自分で自然に動いて行き、前に並ぶ時も内から他厩舎の馬が来た時も、カッとならず落ち着いていましたね。先週末は全体時計を速く、きょうは追い掛けさせた。それぞれ課題をクリアできた。体がすごく良くなっているし、休み明けとしてはいい状態」と
ジャッジする。
初勝利が2000メートル。続く同距離の
百日草特別はスローで力んだのが響いて3着。しかし、その勝ち馬
アドマイヤミヤビはデイリー杯
クイーンCを制し、2着の
カデナは京都2歳S、
弥生賞と重賞を連勝した。超ハイレベルのメンバーで0秒1差3着は評価できる。主戦の田辺が「2勝目を挙げるならマイルがいい」と進言。有言実行で前走
ひいらぎ賞を大外一気に差し切った。
現時点ではベストの距離がいくらなのか、陣営は図りかねている。小島茂師は「母系、兄姉とも短い距離の馬。気性面を考えると2000メートルまでかな。本質的には
NHKマイルC向きだと思う。1800メートルの方が
リラックスして走らせられるだろうから、ここを選んだ」と、まずは
皐月賞の出走権を、という構えだ。
馬名の意味は“驚異値”。これまで4戦中3回、最速の上がり3Fを記録した。果たしてどれだけの数字をたたき出してみせるか、期待が高まってきた。
提供:デイリースポーツ