時折、季節外れの雪が舞った15日の栗東坂路に、白毛の馬体が映えた。
若葉S(18日、阪神)に参戦する
シロニイだ。チップを力強く蹴り上げ、1Fごとに速くなる理想的なラップを刻む。4F53秒1-38秒8-12秒3。池江師は「動きは良かったです。重い馬場だったが、最後まで脚取りも良かった」と声を弾ませた。
新馬戦4着以来となる6戦ぶりの芝の実戦。「あの時と馬は変わっていますからね。オーナーとも相談して、もう1回チャレンジしようとなりました。ここで進路もハッキリすると思う。文系なのか、理系なのか、芸術系なのか…」。指揮官は、今後の進むべき路線を受験生の進路に例えたが、
トライアルに愛馬を送り込む心境は、まさに試験を受ける子を持つ親のようなものかもしれない。
「安定しているし、馬も良くなっていますから」と師は期待する。上位2頭に
皐月賞の優先出走権が与えられる一戦。
ユキチャンや
ブチコでも果たせなかったきょうだい初のクラシック出走に向け、“合格”となるのか。目が離せないレースになりそうだ。(デイリースポーツ・大西修平)
提供:デイリースポーツ