中京競馬場と中山競馬場で、3歳馬による重賞が行われる。それぞれのレースに美浦から出走する注目馬についての関係者のコメント。
●3月18日(土)
ファルコンS(GIII・芝1400m)
コウソクストレート(牡3・美浦・
中舘英二)について、中舘調教師。
「前走の
シンザン記念(GIII・14着)は輸送は大丈夫でしたが、初めての競馬場で舞い上がってしまい、さらに道悪やかかってしまったことで力を出すことができませんでした。中間はハミを替え、メンコを装着するなど工夫をしましたし、調教の動きも良いですね。ゲート練習もしています。レースでは、稽古通りの走りができれば良いですね」
ジャッキー(牡3・美浦・
高橋祥泰)について、高橋調教師。
「新馬戦に勝った後は、骨折をして間隔があきました。前走(500万下・1着)は1600mと1200mのどちらを使うかを迷って1200mを選択しましたが、スタートを決めて流れにも乗れましたし、終いも脚をしっかり使ってくれて、内容のある競馬をしてくれました。今週(3/15)追い切りに乗った内田(博)騎手も良い感触を掴んでくれました。東京と中京の違いはありますが、左回りの1400mは新馬勝ちしていますし、状態も良いので楽しみです」
ライズスクリュー(牝3・美浦・
小野次郎)について、小野調教師。
「転厩当初はイライラして
テンションが高かったですが、環境にも慣れてそれも解消されてきました。前走(
春菜賞・500万下・1着)は環境に慣れたことと、距離短縮がうまくいったと思います。今週(3/15)もいつも通りの動きで、変わらず順調です。あとは輸送が気になりますが、福島で経験しているので大丈夫でしょう」
●3月20日(月)
フラワーC(GIII・牝馬限定・芝1800m)
ハナレイムーン(牝3・美浦・
堀宣行)について、渡邉調教助手。
「前走の
クイーンC(GIII・5着)は勝った馬が強かったですね。この馬自身は休み明けをひと叩きされて状態は良くなっています。先週の追い切りまではギアが入らない感じでしたが、今週(3/16)は元気が良くて終いの切れも良かったですね。かかる馬ではないですし、マイルや1800という馬ではない感じもします」
デアレガーロ(牝3・美浦・
大竹正博)について、大竹調教師。
「前走は他馬が後ろから来た時にハミを噛んだり、1頭になるとハミを抜いたりするなど、気性の若さを出していました。先週はまだ競馬の
テンションを引きずっている感じでしたが、今週はそれが抜けて落ち着いてきました。前走と同じコース、距離ですし、当日落ち着いてほしいですね。レースで良い位置につけられるのが、この馬の強味でしょう」
(取材・写真:佐々木祥恵)