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阪神大賞典・G2」(19日、阪神)
古豪が意地を見せるか。明け7歳となった
タマモベストプレイだが、今季初戦の
万葉Sを快勝して健在ぶりをアピール。再び重賞へ挑む今回、最終リハで好タイムをマークするなど、状態面はますます快調だ。切れ味に欠ける半面、キャリアを重ねるごとに長距離戦におけるスキルはアップ。今の充実ぶりなら昨年4着以上のパフォーマンスがあってもいい。
直前もハードに攻めた。16日、後半の栗東CWに登場した
タマモベストプレイは格下の
デンコウグロリアス(3歳未勝利)と併せ馬。しまい重点に鋭い反応を返し、6F78秒9-36秒6-12秒0の好時計をマークした。
直線は他厩舎の併せ馬と重なり、レースさながらの追い比べに。計4頭が横一線でゴール板を通過した。騎乗した南井助手は「抜け出してからやめる面があるのでかえって良かった。いい併せ馬ができた」と内容に満足げ。偶然が功を奏し、気を抜くことなく、最後まで集中力を持続した。
万葉S快勝後は短期放牧でリフレッシュ。帰厩後は順調に乗り込んできたが「少し太かった」ため、2週続けてしっかりと追った。そのかいあって、追い切り後は「きっちりと仕上がりました」と同助手。2カ月半ぶりでも出走態勢は整った。
阪神大賞典は3回目の挑戦。14年は8着に敗れたものの、昨年は見せ場十分の4着に健闘。経験を重ねるごとに、長距離戦のスキルは上がっている。「成長こそ望めないけど、衰えもないからね。ヨーイドンの上がり勝負では分が悪いが、前走のように流れてくれれば。どこまでやれるか楽しみ」。7歳でも元気いっぱい。有力馬がけん制し合うようなら、アッと言わせるシーンもある。
提供:デイリースポーツ