「
スプリングS、G2」(19日、中山)
5番人気の
ウインブライトが直線抜け出し快勝。重賞初制覇でクラシックへ夢を膨らませた。松岡は13年連続の
JRA重賞制覇。2番人気
アウトライアーズが2着、3着に6番人気
プラチナヴォイスが入り、上位3頭が
皐月賞(4月16日・中山)への優先出走権を獲得した。昨年の
朝日杯FS覇者で、1番人気の
サトノアレスは4着に敗れた。
狙いを定めて一気に引き抜いた伝家の宝刀“大まくり”-。
ウインブライトがラ
イバルを強引にねじ伏せ、勝負駆けに成功した。
序盤はいつも通りの後方待機。「ずっと、折り合いをつけて末脚を使うことを課題でやってきたからね」と松岡。レースが動いたのは3角過ぎだ。「(3着の)
プラチナヴォイスがいい感じだったから、目標にして行けばいいと思った」。鞍上の好判断に導かれ、直線では大外から一完歩ごとに目標に迫り、最後にズブリ。「ソラを使うので一生懸命追った。初めて乗った時から期待していた馬。いい成長をしているね」と笑みを浮かべた。
夢が広がる勝ちっぷりに、畠山師も笑いが止まらない。4きょうだい全てを管理してきたが、姉
ウインファビラスでは15年阪神JFで2着。「今回は男馬に出て、(姉の手綱も取る)ジョッキーも今度こそと、期待していると思いますよ」と声を弾ませる。「
トライアルとしては最高の勝ち方。芯が入ればどれくらい強くなるか。楽しみですね」と胸を張った。
2歳王者を撃破する金星。姉が果たせなかった悲願のG1制覇に向けて、どこまで上昇カーブを描いていくのか。さらなる成長を遂げれば、世代の頂点もしっかりと視界に入ってくる。
提供:デイリースポーツ