「ドバイWC・UAE・G1」(25日、メイダン)
今年は日本からドバイWCデー諸競争に大挙11頭が遠征。いずれのレースも手に汗握る熱戦となりそうだが、ドバイワールドCは米国馬
アロゲートで断然ムードが漂う。同馬を管理するボブ・バ
ファート調教師(64)が、現地ドバイで熱い意気込みを語った。これまで数々の名馬を世に送り出した名伯楽は、ワールドCも98年
シルバーチャーム、01年
キャプテンスティーヴで2勝。世界最強ホースが新たな勲章を手にするか、注目だ。
16年度のワールドベストレースホースランキングでトップのレーティング(134
ポンド)を得た
アロゲート。今年創設された
ペガサスワールドCを制覇し、約8億円を涼しい顔でゲットした世界最強馬が、次に狙うのは中東の勲章だ。勝てば、北米調教馬として歴代最高の賞金獲得馬となる。
20日朝はメイダン競馬場のダートコースを1周半。軽いキャンターで体をほぐした。「アメリカにいる時よりもいい感じに見える。むしろ人間の方が疲れているぐらいだよ」。調教の動きを確認したボブ・バ
ファート調教師から笑みがこぼれた。
同師は09年にアメリカ競馬の殿堂入りを果たした名伯楽。15年に米クラシック三冠を達成した
アメリカンファラオとの比較を問われると、こう答えた。「タイプも脚質も違うから難しいけど、2頭ともスーパーホース。
アメリカンファラオは完成されていた。
アロゲートはビッグチルドレン。ひとつずつ課題をこなしてきた。闘争心があって走るのが好きなリアルチャンピオン。誰も達したことのない領域に達してほしい」。天井知らずの上昇曲線を描き続ける愛馬をほめたたえた。
4頭の日本馬など、ラ
イバル馬には目を向けない。「自分の馬をベストの状態に仕上げる」。過去、98年
シルバーチャーム、01年
キャプテンスティーヴで制している大一番。今回も自分の仕事に力を尽くすのみだ。
提供:デイリースポーツ