「フラワーC・G3」(20日、中山)
この強さは本物だ。単勝1・3倍の人気を背負った
ファンディーナが、1分48秒7のレースレコードでV。無傷3連勝で重賞初タイトルを獲得した。
モノが違う勝ちっぷりだった。道中は2番手で折り合いに専念し、4角で早くも先頭へ。みるみる開く後続との姿を確認した岩田が追う手を緩めながらも、レース史上最大着差の5馬身差をつけた。今年の重賞3勝目を飾った鞍上は「思った以上。次に向けて期待の高まるレースをしてくれた」と胸を張った。
高野師は「初輸送、スタンド前の発走、コーナー4つ、直線の坂…これらの課題を全て体験できた」と満足そうにうなずく。年明けの1月22日デビューから、
ノンストップで出世街道を駆け上がった。「デビューが遅れた分、トーナメント状態(一戦も負けられない)でしたが、馬の能力に助けられています」と笑顔を見せた。
気になる今後について、指揮官は「馬の状態を全てチェックしてから決めたい」と明言を避けた。中2週の
桜花賞(4月9日・阪神)参戦は慎重に映ったが、狙いを
オークスにするか、場合によってはクラシック登録のあるダービー挑戦の可能性もありそうだ。どこに向かうにしても注目が集まるシンデレラには、無限の可能性が広がっている。
提供:デイリースポーツ