高松宮記念(GI・芝1200m)に美浦から出走する各馬について、追い切り後の関係者のコメント。
【3月22日(水)追い切り組】
スノードラゴン(牡9・美浦・
高木登)について、高木調教師。
「前走の
オーシャンS(GIII)は、着順こそ8着でしたが、やる気が戻ってきましたし、悪くない内容でした。脚元の関係もあって馬なりでやりましたが、休み明けの前走よりも動きが良くなっています。9歳ですが、休養が長かったので馬体はまだ若いですね。直線の長い中京なら持ち味である差し脚を生かせるでしょう」
クリスマス(牝6・美浦・
伊藤大士)について、伊藤調教師。
「前走の
オーシャンS(3着)前には20キロほど馬体重が減るのではないかと思っていましたが、減らなかったのは体質がしっかりしてきたからだと思います。6歳ですが、休養期間が長かったので5歳くらいの若さがありますね。先週は藤岡(佑)騎手に乗ってもらいましたが、これまでのレースを見てガツンと来る印象があったようですが、思ったより乗りやすいと言っていました。自在性がありますし、流れに乗って競馬ができれば、終いに良い脚を使えるでしょう」
【3月23日(木)追い切り組】
ナックビーナス(牝4・美浦・
杉浦宏昭)について、杉浦調教師。
「2走前の1400mの
京都牝馬S(GIII・7着)では引っ掛かっていましたし、あの競馬を見ると1200mの馬になってしまったかなと思いますね。先週はウッドチップコースで15-15くらいで、今日はポリトラックで66秒くらいの時計でやりましたが、変わりなくきています。エサはいつでも食べますし、牝馬なのに精神的にも一杯一杯にならずに珍しいタイプです。輸送も苦にしませんし、左回り、右回りも関係ないので、中京も大丈夫です。1頭になるとフワッとしますので、接戦になった方が良いですね。できれば馬場は悪くなって、時計がかかってほしいです」
バクシンテイオー(牡8・美浦・
堀宣行)について、森調教助手。
「前走の
オーシャンS(6着)後は、引き続き在厩で調整しています。先週の水曜日に放馬するアク
シデントがありましたが、すぐに捕まりました。その際少し外傷したので翌日は楽をさせて、金曜日から乗り出し、月曜日に時計を出しました。今日もウッドチップコースで追っていますが、1度使った上積みはありますね。体も一段階絞れて、状態も悪くありません。去年の夏に近いくらいの状態にあると思います」
(取材・写真:佐々木祥恵)