「ドバイWC・UAE・G1」(25日、メイダン)
メインのドバイワールドCでは、世界最強馬
アロゲートが圧巻の走りで7連勝を達成。4頭が出走した日本馬は
アウォーディーの5着が最高だった。
これほど強い馬がいるのか-。世界最強馬
アロゲートが各国の強豪を子ども扱い。まさに独壇場だった。
スタート直後に両サイドから挟まれて後方2番手からの競馬に。いつもの先行
スタイルが取れず、誰もが“
アロゲート危うし!”と思ったに違いない。それでも米競馬殿堂入りジョッキー・スミスと、芦毛の怪物は慌てない。徐々に進出を開始すると、大きな完歩の“飛ぶ走り”で馬群の外を加速。次々と前の馬をのみ込み、残り300メートルで先頭に立つと、最後は流す余裕を見せながら楽々と7連勝のゴールへ飛び込んだ。
数々の名馬を育てあげた同じく米競馬殿堂入りの名伯楽・バ
ファート師も興奮を隠せない。「感動しました。外から上がって行った時には“これで勝つようなら
ハリウッド映画じゃないか”と思いましたよ。素晴らしい馬」と愛馬を絶賛した。
スミスもその強さにあきれるばかり。「とてつもないス
トライドで飛び立った時は“もう信じられない”という気持ちだった」と笑顔を振りまいた。
次の大目標は連覇の懸かる米ブ
リーダーズC。前走の
ペガサスワールドCでの約8億円に続き、約6億6000万円を獲得し、今年わずか2レースで計約14億6000万円をゲットしたスーパースターの進撃は止まらない。砂の
レッドカーペットを堂々と歩み続ける。
提供:デイリースポーツ