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大阪杯・G1」(4月2日、阪神)
G1昇格元年。初代王者を目指し、
キタサンブラックがいよいよ始動する。「記念すべき1回目。
年度代表馬として恥ずかしい競馬はできない」と清水久師。豊富な乗り込み量をこなし、万全の態勢で仁川の舞台に立つ。
その意気込みは調教の内容にも表れている。帰厩後は、栗東CWで長めから5本の併せ馬を消化。3月4、10、18日は栗東坂路を3本駆け上がる熱の入れようだ。スパルタとも言えるハードな攻め。並の馬ならへばりそうだが、これだけのメニューをこなせる体力が強さの源だろう。
全休日の27日。元気いっぱいのブラックを確認した辻田厩務員は「追うごとに体がしぼみ、
テンションも上がりましたが、先週あたりから調教のペースを緩めて回復してきました。いい感じです」と笑顔。これぞ超回復。ハードに追われながらも、馬体重は21日の計量で546キロ(前回は536キロ)。青写真通りに仕上がってきた。
昨年2着の舞台。2000メートルは若干忙しい気もするが、指揮官は「守備範囲の広い馬。去年も無理せず先手を取れましたから。全然気にしていません」と涼しい顔だ。言い訳などできない立場。G1・3勝馬の格を見せつけ、新たな勲章を手に入れる。
提供:デイリースポーツ