「
大阪杯・G1」(4月2日、阪神)
成長著しい4歳馬
ミッキーロケットが、G1初制覇のチャンスを迎えた。コンビを組むのは、先週5勝の固め打ちを決めた好調・和田。昨年の
神戸新聞杯で
サトノダイヤモンドを首差まで追い詰めた実力馬が、今年からG1昇格を果たした大一番でタイトル奪取を狙う。
強い4歳世代が2週連続G1獲りを狙う。
ミッキーロケットは、前走の
京都記念こそ出遅れが響いて4着。ただ、2走前の
日経新春杯では、先週の
日経賞を勝った
シャケトラを撃破して重賞初Vを飾った。斤量が2キロ軽かったラ
イバルとの叩き合いを制した価値は高い。音無師は「オレの目から見ても、その時より
シャケトラは成長しているから」と謙そんするが、現役屈指の力は既に証明済み。
鞍上も勢いに乗る。先週5勝の和田は、関西リーディングで日本人トップに浮上。3月末時点の25勝はキャリア最多。単純計算で年間100勝ペースだ。「だいぶ(流れが)回ってきたね」と手応え十分。パートナーには3週連続で追い切りにも騎乗し「いい感じ。理想通り。ゲートも85%は大丈夫。G1はギャンブルみたいなところがあるから、攻めないと。守りに入ってはいけない」と強気な姿勢で臨む。
30日の朝は引き運動で調整。指揮官は「いい体しているよな」と頬を緩ませ、「抜かりなくやれているし、体調は悪くない」と状態面に太鼓判を押せば、「まだ奥があるし、現時点が最高点じゃない。絞り出したいね」と和田。限界まで相棒の力を引き出し、記念すべきG1昇格“元年”に自らの名を刻む。
提供:デイリースポーツ