アロゲート(牡4、父アンブライドルズソング)の超絶パフォーマンスが記憶に新しいG1・ドバイワールドC(d2000m)の賞金が、2018年は増額される見通しであることが明らかになった。同競走を主催する立場にあるドバイの国王シェイク・モハメドが、自ら
メディアに対して語ったものだ。
1984年の創設以来、賞金総額300万ドルを懸けて施行されていたG1・
BCクラシックが当時の世界最高賞金競走だった中、1996年に賞金総額400万ドルが設定されて創設されたのがドバイワールドCだ。これを受け、96年秋の
BCクラシックが賞金総額400万ドルに増額されたため、少しの間、2競走の賞金は並列だったが、1999年にドバイワールドCの賞金が500万ドルに増額され、単独で世界最高賞金競走の称号を奪取。その後、2000年〜2009年まで600万ドルでの施行が続いた後、舞台がナドアルシバ競馬場からメイダン競馬場に移った2010年からドバイワールドCの賞金は1000万ドルに増額され、断トツで世界一の座を守ってきた。
ところが今年1月、米国フロリダ州に賞金総額1200万ドルの
ペガサスワールドCが誕生。ドバイワールドCは賞金首位の座を陥落していた。
これに対し、「私たちは常に、ラ
イバルに先んじていなければならない」とコメントしたのがシェイク・モハメドだ。具体的な金額こそ明らかにしなかったものの、「私たちはナンバーワンでありたい」と、ドバイワールドCの賞金を
ペガサスワールドCよりも上にすることを示唆している。
(文:合田直弘)