フェアリーS(GIII)、
クイーンC(GIII)と2戦連続して2着の
アエロリット(牝3・美浦・
菊沢隆徳)が、
桜花賞(GI・芝1600m)に向けて順調な仕上がりを見せている。管理する菊沢調教師のコメント。
「前走は2着でしたが、この馬のポテンシャルの高さに驚かされました。レース後は天栄に放牧に出して疲れを取って、およそ3週間前に帰厩しています。2か月間隔はあいていますが、どこが悪かったわけでもないですし、順調です。
以前は脚元が固まらないところもあって坂路主体でしたが、脚元の感じも良いですし、今回は前走負けた反省を生かして、先週までトラックコースをメインに調教をしてきました。馬もそれに応えてくれています。
今日は北馬場で十分にウォーミングアップをして、坂路で前に馬を置いて単走の形の追い切りでしたが、良い感じの走りをしていました。順調ですし、現状では満足いく仕上がりで臨めそうです。
阪神は輸送をどうクリアするかですね。ここ4戦、輸送でイレ込んだということもないですし、先日雷が鳴ったのですが、その時も大丈夫でした。右回りは中山でも2走していますし、コーナーも中山よりもなだらかですから、そのあたりは良いですね。
要所要所に(気持ちが入る)スイッチがありますので、そのスイッチをあまり入れないようにしたいです。最後の直線でそのスイッチが入ってくれれば良いですね。
まだ先がある馬ですが、
桜花賞の舞台で走れるのは、馬も我々も良い経験になると思います。挑戦者として良い戦いを見せてほしいですね」
(取材・写真:佐々木祥恵)