スマートフォン版へ

【桜花賞】ソウルスターリングV仕上げ 無敗桜冠へ死角見当たらず

デイリースポーツ
  • 2017年04月06日(木) 06時05分
桜花賞・G1」(9日、阪神)

 女王が5日、無事に美浦Wでの最終追い切りを終えた。直線で横一線に並び、そのままゴールを駆け抜ける藤沢和厩舎流の3頭併せで5F67秒6-38秒8-12秒8をマーク。既に一流馬のオーラをまとった4戦4勝馬の軽快な走りは、仕上がりの良さを存分に伝えた。送り出す名伯楽・藤沢和師は勝てば、史上2人目となる重賞V100の偉業に到達。無敗での桜冠奪取へ向けて、いよいよ死角はなくなってきた。

 日本を代表する名トレーナーには、クラシックを前にした気負いなどないのだろう。ソウルスターリングの追い切りを終えて藤沢和師はこう言った。

「おかげさまで順調に来ている。前走後も穏やかで、カイバも食べているよ。順調だね」

 泰然自若。順調こそ何よりといったひょうひょうとした様が、桜の舞台で一本かぶりの人気を集めるであろう“駿女”の快走を、予見から確信に変えさせる。

 追い切りは文字通り“持ったまま”だった。外の先行馬はサトノギャラント(8歳オープン)、中にバトルスピリッツ(3歳500万下)。3馬身と4馬身、合わせて7馬身追走する形で向正面から発進すると、3角で楽に差を詰め1馬身の間隔で3頭が並ぶ。直線は横並びに隊列を組み直して、そのまま馬体を並べてゴールを駆け抜けた。

 全体時計は5F67秒6-38秒8-12秒8。さながら軍隊の謁見(えっけん)行進か、あるいはマーチングバンドか。計ったような並びが実現するのは、それだけ高い操作性を身に付けているからだ。

 「(チューリップ賞を)一度使わせてもらっているし、速い時計もいらない。馬なりで良かった」。そう説明した名伯楽は「当初は若い馬で、力んで走っていた。今では力も抜けてきて、馬も利口ですよ」と胸を張る。

 4戦無敗。やれ輸送が、やれ仕上がりが。穴党の無理な横やりを、力の違いを見せつけて砕き続けてきた。もはや重箱の隅には、今週末に予想される雨くらいしか残っていない。これにも「暮れの阪神(阪神JF)は、時計は速くなかったし、上がりもかかっているからね。血統的にも道悪は問題ないと思う」と一蹴した。一片の曇りもなく、ピンクに色づき始めた仁川に乗り込む。

提供:デイリースポーツ

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す