「天皇賞(春)・G1」(30日、京都)
盾獲りへ、仕上がりは上々だ。
天皇賞・春の1週前追い切りが行われ、2強の一角・
サトノダイヤモンドが20日に栗東CWで、併走馬に先着、ラスト11秒8のタイムで好仕上がりを見せつけた。
キタサンブラックとの頂上対決に向け、順調そのものだ。
前を行く併走馬を目標に
サトノダイヤモンドがゆっくりスタート。最後は思惑通りしっかり負荷をかけた。直線で一杯に追われ外
プロフェット(4歳オープン)に0秒3先着。6F82秒8-38秒3-11秒8をマークした。
「先週よりも良かったですね」と池江師は満足そうな笑みを浮かべる。さらに「そう、全体的に良かった。息の入り方や(追いだしてからの)反応にしても、トータルで上積みは大きい。体がしっかりしてきた」と続けた。
今年初戦となった
阪神大賞典を1番人気で快勝。昨年末の
有馬記念V以来のレースだったが、池江師は「いつもの休み明けよりも仕上がっていた」と振り返るように、連覇を狙った
シュヴァルグラン以下を全く相手にしなかった。確実に
パワーアップしていることは間違いない。
今回の舞台は京都芝の3200メートル。「長いねえ。
菊花賞よりもさらに長いんだからね」。とはいえ、その
菊花賞を勝っているのだから舞台に不足はないはず。最大のラ
イバルである
キタサンブラックが昨年勝っているレースだが、既にいろいろと作戦は練っているようだ。
「京都コースはスムーズに流れるからね。1周目の下り坂はリズム良く折り合いに専念し、2周目の下り坂をこの馬のプラス材料にしたい」と池江師は話す。勝負どころで
キタサンブラックを一気にとらえに行くレースプランか。早くも2強の駆け引きは始まっている。
提供:デイリースポーツ