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ローラS・G2」(23日、東京)
逃げ込み態勢に入った2着馬をゴール寸前とらえての逆転劇。12番人気の
モズカッチャンが3連勝で
オークスへの挑戦権をもぎ取った。
不安視されたゲートもうまく出て、道中は折り合い重視のレース運び。流れは緩かったが、インの7番手で先行勢の動きを見ながらスムーズに進めた。ラスト1Fで先頭とはまだ3馬身近い差。見た目にも厳しい態勢だったが、そこから1頭だけ違う脚勢で差し切ってみせた。
殊勲の和田は「(1番の)いい枠を生かしたかった。理想的な位置で競馬ができた。流れは遅かったけど、瞬発力があるのは分かっていたから」と満面に笑みをつくり、「スムーズにさばけて間を割れたし、並んでからもうひと伸びしてくれた」としてやったりだ。
2月の小倉で未勝利を勝ってから、鮮やかな3連勝で重賞ウイナーへ。距離延長、相手強化、ゲート難と課題は多かったが、満点の内容でクリアした。鞍上は「距離は大丈夫だし、どんな流れにも対応できる。チャンスはあると思う」と本番への期待を込めた。
鮫島師も「いい勝負根性をしている。折り合いがついたのは収穫だね。
桜花賞組は確かに強いが、G1への手応えを感じる内容でした」と評価する。厩舎には
忘れな草賞を勝った
ハローユニコーン、デイジー賞勝ちの
マナローラもいる。前哨戦を勝ち上がった鮫島勢が、混戦となった樫の舞台へ進撃する。
提供:デイリースポーツ