「クイーンエリザベス2世C・香港G1」(30日、シャティン)
どよめきが巻き起こったのは3コーナー手前。
ネオリアリズムが、中団から一気にまくって先頭に立った場面だ。余力を残したまま直線を迎えると、ラストは迫る地元の強豪2頭を押さえて先頭でゴールを切り、
エイシンプレストン(02、03年)、
ルーラーシップ(12年)に続く同レースの日本馬Vを決めた。
「途中から動く難しいレースだったが、強い気持ちで頑張ってくれた。
ビッグハートの持ち主だ」とモレイラは初コンビの相棒をたたえる。出遅れていつもの先行策を取れずレースプランの変更を余儀なくされたが、それをリカバーするさすがの腕達者ぶり。3月の
ドバイターフの
ヴィブロスに続き、日本馬に海外G1タイトルをもたらした。
ネオリアリズム自身は、昨年12月に9着に敗れた
香港マイルのリベンジに成功。堀師は「2度目の香港遠征で馬の学習能力に助けられました。いいレースを見せられて良かった」と、日本人トレーナー単独トップとなる海外G1・6勝目に胸を張る。待望のG1初制覇を海外で決めた6歳馬が、今後も国内外で存在感を示していく。
提供:デイリースポーツ