1日、
清水久詞師は
キタサンブラックを10月1日フランス・
シャンティイ競馬場で行われる
凱旋門賞(GI)に出馬登録することを発表した。
ただし、実際に出走するかどうかは、「
宝塚記念出走後の状態を見てからの判断となる」(清水師)とのことだ。
凱旋門賞の出馬登録の締め切り時間は、フランスの現地時間で5月10日午前10時30分。それまでにフランスギャロのウェブサイトへ登録手続きをする。ただし、それ以前に調教師や競走馬の情報を登録する必要があるので、時間に余裕を持って登録を進める必要がある。
登録料は7,200ユーロ(約86万円)。9月27日午前11時30分まで追加登録は可能だが、120,000ユーロ(約1440万円)と金額が跳ね上がるため、出走を視野に入れている陣営は5月の登録で参加表明をするのが一般的だ。
なお、
凱旋門賞への出走登録を行ったあと、出走を取り消すには登録取消料が発生する。具体的には9月25日午前11時30分までの取消なら最安の1200ユーロ(約14万円)、出馬登録後の取消なら21,000ユーロ(約252万円)を支払う。一方で、出走した場合はレース後に出走料11,000ユーロ(約132万円)を支払わなければならない。
このように
凱旋門賞は参加するだけでも高額な費用が必要だ。しかし、それに対するリターンも大きい。2017年の
凱旋門賞の賞金総額は5,000,000ユーロ(約6億円)。賞金は5着馬までに支払われ、優勝すると2,857,000ユーロ(約3億4284万円)を獲得できる。
このような高額な追加登録料が必要になるシステムについて、清水師は「凄いですよね」と驚くばかりだった。
※1ユーロ=約120円で計算
(取材・写真:花岡貴子)