「NHKマイルC・G1」(7日、東京)
波乱が続く3歳世代の戦い。このレースも、主役不在の混戦ムードだ。中心となるのは、前哨戦の
ニュージーランドTを制した
ジョーストリクトリ。12番人気の低評価を覆す激走を見せたが、正攻法でのVは決してフロック視できない。
担当の宮下助手が前走を振り返る。「当日は雨で馬場が渋っていたし、自分的には“あるかな”と思っていました。使いつつ状態も上向いていましたからね。ジョッキーが“
パーフェクト”と言っていたように、全てがうまくかみ合いました」。終わってみれば、好位から力強く抜け出す横綱相撲。
パワー型の同馬に対し、思い切った“イン突き”を要求したシュタルケの判断は素晴らしかった。
前走後は疲れを取ることに専念し、日を追うごとに上昇カーブを描いてきた。「今週になって戻ってきた」と同助手が話す通り、1週前追い切りは栗東CWで6F81秒0-38秒6-12秒4の好時計を記録。来週のひと追いで態勢は整いそうだ。
初のG1挑戦。舞台は東京のマイルに変わるが、仕上げ人は「右も左も、遠征も関係ない。パンパンの良馬場でもやれるはず。競馬センスの良さを生かせれば」と腕ぶす。09年に父
ジョーカプチーノが駆け抜けたVロードをなぞり、一気に頂点を極めるか。
提供:デイリースポーツ