過去にダービーを3勝。昨年も
マカヒキが制するなど、誰もが認める一流オーナーの金子真人HD(株)。だが今年はダービー出走馬がいない現状だ。土曜東京11R・
プリンシパルSで優先出走権(1着)を狙うのが、
チャロネグロ(牡3歳、美浦・大和田)。開業7年目の若き指揮官に希望は託された、と言っては大げさだろうか。
大和田師が管理する同オーナーの所有馬は、
チャロネグロが初めて。「1歳の時に吉田照哉さん(社台
ファーム代表)から連絡を頂いたんです。“金子さんがイキのいい関東の若手を探している”って」。そんな縁から馬を預かり、4戦目できっちりとオープン入り。大舞台を狙える位置まで見事に育て上げた。
トレーナーにとって忘れられないエピソードがある。「未勝利を勝った時、想像以上に喜んでくれた。何個もG1を勝っているのに…。1勝する難しさを知っているんでしょうね。器が大きく、競馬を分かっている方です」。ダービーの最終切符を届けることが何よりの恩返しだ。(デイリースポーツ・豊島俊介)
提供:デイリースポーツ