「
京王杯SC・G2」(13日、東京)
これがG1ウイナーの底力だ。終日の降雨でたっぷりと水分を含んだ馬場、最重量となる斤量58キロも関係なし。2番人気の
レッドファルクスが16年
CBC賞、
スプリンターズSに続く重賞3勝目をマークした。
道中は中団を追走し、4角手前からスパート。直線では外を回る形となったが、馬群の中から力強く抜け出した。M・デムーロは「香港は状態があまり良くなかった。それが戻って、すごくいい出来だった」と説明する。昨年末の
香港スプリントは12着に惨敗。その後、立て直しを図るための放牧がプラスに働いた。
このVが節目の
JRA通算200勝となった尾関師は「前走で悪い馬場を経験したことが大きい。きょうは根性をむき出しに走ってくれた」と振り返る。前走の
高松宮記念は稍重に苦労して3着に敗れたが、この一戦が結果的に今回の美酒に結びついたと言えよう。
次戦について、師は「馬の状態を見てから決めたい」と慎重な構えながら、見据えるのは優先出走権を得た
安田記念(6月4日・東京)。芝もダートもこなせる二刀流が、今度は意気揚々とマイルのG1制覇に挑む。
提供:デイリースポーツ