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ヴィクトリアマイル・G1」(14日、東京)
浜中の左ムチがむなしく響く。単勝1・9倍の圧倒的な支持を受けた
ミッキークイーンが伸びない。中団からただ流れ込むだけの競馬。昨年2着のリベンジどころか、完敗の7着だ。
渋い表情で主戦が口を開く。「いつも反応が鈍い馬だけど、きょうは手前を3回くらい変えていた。
デンコウアンジュが来た時に抵抗できなかった」。残り300メートルで2着馬にあっさりかわされる姿に「ちょっと分からない…」と絞り出すのが精いっぱいだった。
池江師は現状で考えられる敗因についてこう語った。「最初のコーナーを反対の手前(右手前)で入った。復帰後は初めての左回り。なるべく出走しないようにしていたけど、もう患部は固まっていたのでね」。昨年はこのレースの後、左前脚に靱帯炎を発症。コーナーで左手前を嫌がったことから、古傷がパフォーマンスの低下に影響した可能性は十分に考えられる。
次走については「馬は何ともなかったけど、まずは慎重に様子を見ていきたい」と話すにとどめた。舞台設定が敗因であれば、きっと巻き返しの機会は来る。
提供:デイリースポーツ