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オークス・G1」(21日、東京)
V時計は歴代2位の2分24秒1がマークされた。12年
ジェンティルドンナ=2分23秒6は前半5F59秒1のハイペースに引っ張られた側面もあるが、今年は同61秒7。掛け値なしに優秀で、数字的には過去最高レベルの評価を与えていい。
東京芝コースは前日から速い上がりのレースが目立ったように、先行有利の馬場状態が味方したのも事実。とはいえ、ラスト4Fを全て11秒6以下のラップにまとめた走りは非の打ち所がなく、ゴール前は2着馬との差をさらに広げる脚色だった。現3歳世代でポテンシャルは一枚抜けていたということだろう。
振り返れば2歳時のアイビーSで
皐月賞2着馬
ペルシアンナイトに完勝。勝ったとはいえ、阪神の
チューリップ賞は直線で右にヨレていた。左回りは圧倒的なパフォーマンスで2戦2勝。本質的には
サウスポーの可能性もある。超一流の血統背景を基盤とした能力面に馬場、適性と全てが融合。“1強”競馬となったのは、至極当然の結果と言えるかもしれない。
提供:デイリースポーツ