日本ダービー(5月28日・GI・東京芝2400m)に美浦から出走する
ウインブライトと
マイネルスフェーンが最終調整を行った。追い切り後の各調教師のコメント。
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ウインブライト(牡3・美浦・
畠山吉宏)について、畠山調教師。
「前走の
皐月賞・GI・8着は、いろいろな面で厳しい競馬になったこともあり、レース後は少し反動がありました。厩舎で疲れを取って、調教も徐々に負荷をかけて仕上げていき、今日は前に2頭置いて、折り合いを重視した追い切りにしました。
前の2頭がそれなりのペースで行ったので、2頭に並ばず縦列のままゴールをしましたが、並んで追い抜いていたら時計が速くなってしまうので、ジョッキーが判断して並ばずにゴールをしてくれました。2400mでの折り合いを考えると、それで良かったですし、良い状態に仕上がったと思います。着順こそ8着でしたけど、
皐月賞は良い状態でした。その時の状態と同レベルくらいに持っていけたと思います。
母系が若干短い距離の血統が入っていますので、2400mでは前半の折り合いが鍵になるでしょう。前走の中山が硬い馬場という印象でしたので、ある程度クッションのきいた馬場になってほしいですね。道中折り合いをうまくつけられれば、2走前の
スプリングS(GII・1着)の時のような脚を使えるでしょう」
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マイネルスフェーン(牡3・美浦・
手塚貴久)について、手塚調教師。
「馬込みと一緒に上がってくる競馬をする馬なのに、前走(
青葉賞・GII・9着)は初めて正攻法のレースをしました。休み明けでビシビシやり過ぎて、レースで馬が行く気になっていたかもしれません。その分、厳しい競馬になってしまった感じです。先週はしっかりやっていますし、最終追い切りは今日くらいの内容で十分でしょう。休み明けをひと叩きされて変わってきましたし、今日も動きが良くて力を発揮できる状態だと思います。
未勝利を勝つ前からチークピーシーズを着用していますが、力をつけてきて行きっぷりも良くなっていますので、今回はチークを外すことを考えています。今回はジックリと運ぶレースをしてほしいですし、人気よりも上位に来るのではないかと思います」
(取材・写真:佐々木祥恵)