「ダービー・G1」(28日、東京)
4連勝での戴冠を狙う
アドミラブルにとっては試練の大外枠だ。過去10年で連対はおろか、掲示板(5着以内)すら入った馬はいないのだから、圧倒的不利は否めない。音無師は「こればかりは仕方のないこと。でも、大外だから包まれないわけだし、もまれないという側面もある。プラス思考でいくよ」と自らに言い聞かせるように話すと、「最後入れの18番はゲートに入ってすぐ開くから、スタートだけは注意してもらいたい。発馬を決めてほしい」と願う。
26日朝は栗東坂路を軽めに駆け上がった。前半から抑え切れないほど活気のある手応えでスタートし、それでもきっちりと我慢は利かせた。4F66秒7-16秒2。「追い切り後も状態は悪くない。順調に来ています。中3週、中3週のローテで調整はしやすかった」と指揮官は振り返る。
喘鳴(ぜんめい)症を克服し、未勝利から
青葉賞まで3連勝。その
青葉賞からはまだ、ダービー馬が生まれていない。データ上ではさまざまな壁が立ちはだかる。だが、その障壁をはね返してこそ、名馬への道は開かれる。
提供:デイリースポーツ