3日(土曜日)に北米フロリダ州のガルフ
ストリームパーク競馬場で行われた開催の、第2競走に組まれたメイドン・クレイミング(ダート6ハロン)で、2.8倍の1番人気に推されたコットントゥーヤー(牝3)が優勝。同馬を管理する
ジェリー・ボゾ調教師(96歳)が、北米のサラブレッド競馬史における調教師の最高齢優勝を果たした。
2006年4月22日に、当時95歳2か月だった
ノーブル・スリーウィット調教師が、サンタ
アニタのメイドンを管理馬スリー
アットワンスで制したのが、これまでの記録だ。1920年10月25日生まれで、現在96歳7か月のボゾ調教師は、スリーウィット調教師の記録を11年ぶりに更新したことになる。
ガラス瓶の製造会社を営むかたわら、乗馬を楽しんでいたボゾ師は、やがてサラブレッドの生産と所有にも参画。1969年に会社を売却すると、以降は競走馬の生産と所有に本腰を入れ、ついに63歳の時(1984年)に調教師免許を取得。2015年5月30日には、自らが生産・所有・調教する
フラッタービーで、ガルフ
ストリームパークのシーリリーHを制し、調教師による特別戦の最高齢優勝記録を樹立していた。なお
フラッタービーは、2015年7月5日のG2・
プリンセスルーニーSで、2着となる実績も残している。
3日のコットントゥーヤーによる勝利は、ボゾ調教師にとって通算で214回目の勝利だった。
(文:合田直弘)