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佐々木調教師が語る新種牡馬産駒初出走の「本音と自負」/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2017年06月09日(金) 18時00分
 日曜(4日)に東京でロードカナロア産駒のステルヴィオ、阪神でノヴェリスト産駒のヴァイザーと、新種牡馬の産駒が相次いで新馬戦を快勝。週中のトレセンでも話題を集めた。

「期待されている新種牡馬の産駒を一番最初に使うのはなんとも言えない緊張感があるんだよな」と切り出したのは佐々木調教師。「そりゃあ、一番最初ってことで注目されるし、その馬の走りで新しい種牡馬の評価がまず下されるわけだからね。いきなり勝てば、その後に行われるセリの値段も上がるし、反対に惨敗でもしようものなら、評価が下がる。そんなことを考えると、下手な競馬はできないよ」とその理由を説明した。

 なんでも佐々木調教師自身、過去にこの手の経験があったそうで、それが2011年6月19日の阪神芝外1600メートル新馬戦を勝ち上がったダローネガ。当時の新種牡馬ダイワメジャー産駒の初出走初勝利だった。

「石坂さんのところの(ダイワメジャー産駒)エピセアロームも同じレースに使っていたから少しは気も楽だったけど、それでも社台スタリオン(ステーション)で種牡馬入りした馬の産駒の初戦だったからね。なんとかいい結果を出さないと…って相当なプレッシャーを感じたよ」

 見事、ダイワメジャー産駒のワンツーで決まったことで、最高のアピールに成功。「その年のセレクトセールをはじめとするセリで、ダイワメジャー産駒の評価に、いい影響を与えたと思う」と自負している。

 佐々木調教師の話を聞けば、新種牡馬の産駒が早い時期に結果を出すのもある意味、必然とも思える。今年ロードカナロアと同等、いや、それ以上に注目を受けている新種牡馬といえばオルフェーヴル。その産駒の初出走馬は要チェックだし、今後も新種牡馬の産駒には注意を払いたい。

(栗東の坂路野郎・高岡功)

東京スポーツ

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