11年の牡馬クラシック三冠、
凱旋門賞2年連続2着、ラストランの
有馬記念を8馬身差圧勝など、数々の金字塔を打ち立てた「金色の暴君」
オルフェーヴルの初年度産駒が今週土曜の東京5R(芝1600m)でデビューする。
デビュー第1号は
モカチョウサン(牝2、美浦・
中舘英二厩舎)。注目するべきはその血統で、07年の
毎日王冠を8番人気で制した
チョウサンを叔父に持ち(
母プジュリが
チョウサンの全妹)、2代父の
ステイゴールドと母母
父サッカーボーイが甥-叔父の関係。また、
ステイゴールドと母
父ダンスインザダークの父がそれぞれ
サンデーサイレンスなのである。
これだけでは終わらない。
ステイゴールドの叔母にして
サッカーボーイの母である
ダイナサッシュが
ノーザンテーストの産駒であり、
オルフェーヴルも母系に
ノーザンテーストを持っていることから、こちらにもインブリード(※近親交配のこと)が発生。
これにより、
モカチョウサンは【
サッカーボーイ=
ゴールデンサッシュの3×3】【
サンデーサイレンスの3×3】【
ノーザンテーストの5×4×5】という非常に密度の濃いインブリードを持っていることになる。
登場する馬名が気性が荒いことで知られた馬ばかりの、まさに”怪獣配合”。果たしてどのようなレースを見せるのか、新馬戦の動向に要注目だ。