「
CBC賞・G3」(2日、中京)
直前に降りだした雨も関係なかった。2番人気の
シャイニングレイが、メンバー最速の上がり3F33秒2の強烈な末脚を発揮。ゴール寸前で差し切って、2歳暮れの
ホープフルSに続く重賞2勝目を決めた。
北村友は
ジューヌエコールで制した
函館スプリントSに続き、サ
マースプリントシリーズ連勝。「いい脚を使ってくれた。馬に感謝」と笑顔でパートナーを褒めたたえた。
発馬はひと息だったが慌てず、じっくりと後方で待機。直線半ばから前2頭に猛然と襲いかかった。鼻差だけとらえての勝利だが、2、3着馬が逃げた馬、2番手を進んだ馬だけに、その強さは際立っていた。
「改めてすごい馬だと感じた」。そう言って目を細めた高野師は「前半穏やかに走れた分、最後の爆発力につながった」と豪脚さく裂の要因を挙げる。「短いところで生きていくことになるだろうけど、どのレースを選択するかは未定」と次走についての明言は避けたが、G1挑戦も視野に入っているだろう。
短距離に転戦して2連勝。屈腱炎による2年近いブランクを乗り越え、新天地で完全復活を遂げた。レース中の曇天とは対照的に、
シャイニングレイの未来は明るく照らされた。
提供:デイリースポーツ