2日間にわたって開催される「セレクトセール2017」が10日、北海道苫小牧のノーザンホースパークで開幕した。初日の1歳馬セリでは242頭が上場され、最高価格は「
リッスン16」の1歳馬セール歴代2位となる2億7000万円。“サトノ”の冠名で知られる里見治氏が落札した。なお、1億円を超えた馬は15頭、売り上げは86億3450万円で過去最高を更新した(※価格は全て税抜き)。
今、最も勢いに乗るオーナーが、見事に未来のスターホース候補を手に入れた。セリの中盤に登場したのは全姉にローズS勝ち馬の
タッチングスピーチを持つ「
リッスン16」。1億円からスタートすしたセリは次々と活発な声が飛び交い、すぐさま2億円の大台へ。競り人が促すたびにさらに値を上げ、ついに初日の最高価格となる2億7000万円でハンマーが下ろされた。
場内から自然とわき起こる拍手を心地良く浴びたのは、“サトノ”の冠号でおなじみの里見治氏。「どうしても
日本ダービーが獲りたいからね。種牡馬になるくらい活躍してほしい」と2年後の大舞台で躍動する姿を思い描いた。
オーナーは昨秋の
菊花賞を
サトノダイヤモンドで制したのを皮切りに、
香港ヴァーズの
サトノクラウン、
朝日杯FSの
サトノアレス、
有馬記念の
サトノダイヤモンドと16年はG1を4勝。今年も
安田記念を
サトノアラジン、
宝塚記念を
サトノクラウンが勝つなど、“サトノ旋風”は止まらない。「昨年のセールの時点ではG1を1つも勝ってなかったけど、その後勝たせてもらって。これまで背伸びして頑張った分かなと」と振り返った。
入厩先は
サトノダイヤモンドと同じ池江厩舎を予定。池江師は「この値段に見合うだけの馬だと思う」と絶賛。今後もサトノの冠名から目が離せない。
提供:デイリースポーツ