18日(火)、新ひだか町静内にある北海道市場で「セレクションセール2017」が開催される。ここ数年は売却率、売上総額なども前年を上回る好成績を収めており、昨年は売却率73.5%、売上総額も23億円を超えるなどいずれも過去最高。今年は10日、11日の2日間に渡って開催されたセレクトセールが過去最高の落札総額を記録したこともあり、その相乗効果も期待される。
過去の取引馬にはGI(JpnI)競走10勝を挙げた
ホッコータルマエや、2016年
高松宮記念を優勝した
ビッグアーサー、2008年
朝日杯FSを制した
セイウンワンダー、2006年
NHKマイルC優勝の
ロジック、2007年
中山大障害(JGI)を制した
メルシーエイタイムなど多くの重賞活躍馬も取引されているこのセール。
今年は
ハーツクライ、
ロードカナロア、
オルフェーヴル、
ジャスタウェイなどセレクトセールでも人気のあった種牡馬の産駒が多く上場されるが、一番の注目は上場番号145番
ラヴアンドバブルズの2016(牡・父
オルフェーヴル)。
半兄
ディープブリランテは2012年
日本ダービーを制し、父として7月2日の
ラジオNIKKEI賞優勝
セダブリランテスを出すなど
ディープインパクトの後継として活躍中。父は今年産駒がデビューした
オルフェーヴル。姉にはセレクトセールで1億円を超えていた馬もおり、8年ぶりに
ディープインパクト以外の産駒となる本馬の評価にも注目が集まる。
主な上場馬は以下の通り。
【No.11
チリエージェの2016】(牡・父
ロードカナロア):父はセレクトセールでも人気のあった
ロードカナロア。半兄にはその
ロードカナロアと好勝負を繰り広げた
ハクサンムーンや、2017年バヴァーリアンクラシック(独G3)を制した
Warring Statesがいる。
【No.48
ランデブーの2016】(牡・
父ヨハネスブルグ):
父ヨハネスブルグは産駒が増えた現2歳世代がすでに5頭勝ち上がっており、好調な滑り出しを見せている。母は中央未勝利だが、母の半兄には2003年
NHKマイルCで3着、中山競馬場の芝1600m重賞を3勝した
マイネルモルゲン、近親には重賞3勝を挙げた
ナリタキングオーなどがいる。
【No.118
テンザンローズの2016】(牝・
父スズカフェニックス):2013年
NHKマイルCを制した
マイネルホウオウの全妹。
マイネルホウオウ含め中央でデビューした産駒3頭はすべて勝ち星を挙げている。
【No.124
セイウンクノイチの2016】(牡・父キングズベスト):半兄に2008年
朝日杯FSを制した
セイウンワンダー。兄
セイウンワンダーは2007年セレクションセール取引馬で840万円の価格で取引されている。 ※
セイウンワンダーはその後、2008年
JRAブリーズアップセールで2730万円で取引された。
【No.142
プリモカラーズの2016】(牡・
父サウスヴィグラス):7月12日に行われた
ジャパンダートダービー(JpnI)で地方馬として7年ぶりに優勝した
ヒガシウィルウィンと同じ父、同じグランド牧場生産。3代母には牝馬として
ケンタッキーダービーを制した
Winning Colorsがいる。
【No.167
シルクヴィーナスの2016】(牝・父
ケープブランコ):地方所属馬として2014年
京成杯を制した
プレイアンドリアルを半兄に持つ血統。4代母はケイティーズで、
ヒシアマゾンや
アドマイヤムーンと同牝系。
【No.200
シェアエレガンスの2016】(牡・
父マンハッタンカフェ):全兄に2011年
天皇賞・春を制した
ヒルノダムールがいる血統。
父マンハッタンカフェは2015年に亡くなっているため、この2016年度産駒がラストクロップ。
【No.201
ルナースフィアの2016】(牡・
父ヘニーヒューズ):半兄に2008年
ジャパンカップダート2着など重賞5勝を挙げダート戦線で活躍した
メイショウトウコン。近親には
ダイナコスモスや
クラフトマンシップ、
クラフトワークがいる。
【No.208
マイネカプリースの2016】(牝・
父クロフネ):先日のセレクトセールでも高値で取引された
クロフネの牝馬。半兄に2014年
スプリンターズS覇者の
スノードラゴン。4代母は
ロイヤルサッシュと
サッカーボーイ、
ステイゴールドと同牝系。
なお、netkeibaではJBIS(公益社団法人日本軽種馬協会)協力のもと、18日「セレクションセール2017」の模様を午前10時から生配信する。