14年オールエイジドS・豪G1を制した
ハナズゴールの馬主として知られる
オーストラリア人のマイケル・タバート氏(42)が、新たなクラブ法人「ニューワールドレーシング」の設立を目指していることが19日、明らかになった。
既にJRA馬主登録を済ませており、自身は個人馬主の資格を返上してクラブの代表取締役に就任する。金融庁の審査を無事に通過すれば、今年の1歳馬から募集を始める見込みだ。
タバート氏は7月初旬に個人馬主が対象の「ニューワールドレーシング・オーナーズ」(1頭=10口)を立ち上げ、北海道浦河町を中心とした日高地方の活性化を
コンセプトとして掲げている。内容的にも「運営に関する費用は一切なし」、「賞金を個人馬主と同じ80%全額還元」など、金銭面の恩恵が大きい新たな試みを提案したことで反響を得た。
一般ファンが出資可能な今回のクラブ法人に関しては詳細を明らかにしていないが、同様のシステムをもとに日高生産馬が募集馬の中心になっていくと思われる。また、愛国産の
フランケル産駒を自身の名義で購入しており、創設初年度の“超目玉商品”として募集に出される可能性もありそうだ。
クラブ法人は競馬界を席巻しており、昨年の馬主賞金ランキングで1〜4位を独占。10日に行われた「セレクトセール」の場でも、(株)DMM.comが“1頭=最大1万口”という新形態のクラブ法人設立を発表した。ただいずれも“社台系”が募集馬の中核で、日高地方は苦戦を強いられている状況。革新的な姿勢を持つタバート氏が新風を巻き起こすのか、注目が集まる。
提供:デイリースポーツ