英国の女性騎手・キャシー・ギャノン(35歳)が、現役を退くことになった。22日(土曜日)に、自ら
メディアに向けて発表したものだ。
1981年9月21日に愛国で生まれたギャノンは、幼少の頃から乗馬をたしなみ、騎手学校を経て、1998年にデビュー。2004年に33勝をあげ、女性騎手として史上初めて、愛国における見習い騎手チャンピオンの座に就いている。2006年から英国に移籍。2010年には
ディングルヴューに騎乗してG3・ラウンド
タワーSを制し、重賞初制覇を果した。その2010年、年間71勝という自己最多勝をあげた翌2011年、更には2015年と3度にわたって、プロ騎手協会が主催する年度表彰の
レスター賞で、最優秀女性騎手賞を受賞している。
2016年5月26日、リングフィールド競馬場で行われた開催の第7レースで、騎乗馬
スプリングオーヴァーチュアがゲート内で暴れ、ギャノンは左足の指の骨を5本とも折る大怪我を負った。以降は治療に専念し、復帰を目指してリハビリに努めてきたが、このほど専門医から、ギャノンの左足はレースの騎乗に耐えられる強度に回復する見込みがないとの通達を受け、現役引退を余儀なくされることになったものだ。
今後は愛国に戻り、朝の調教に騎乗しつつ、若手騎手のコーチを務めることになる模様だ。
(文:合田直弘)